暴君だよドラえもん2




静香ちゃん「オホホホ!なかなかいいバッグね!」
ヴィトンの店員「お客様。このバッグは今年の新作でして、とってもエレガントなデザインになってます」
静香ちゃん「そうね!それじゃもらうわね♪」
静香ちゃんはお金も払わずに店を出ようとした。

ヴィトンの店員「あ、あのお客様!お代金を・・・・」
静香ちゃん「え?な〜に。私にお金を払えというの?」
ヴィトンの店員「しかし、払ってもらわなければ私どもも生活が・・・」

静香ちゃん「ドラちゃんとのび太のサルの支配から逃れて自由な暮らしが出来てるのは一体誰のおかげかしらねえ」
ヴィトンの店員「そ、それは静香様や反ドラえもん同盟の皆様のおかげです・・・」
静香ちゃん「そうよね。なら私がこのバッグや時計を頂いても文句はないわね。」
ヴィトンの店員「は、はい。でも毎日のようにブランド物を持って行かれると、その・・・」
静香ちゃん「それではごきげんよう!オーホッホッホ」

静香ちゃんは高笑いをしながらブティックショップを去って行った。


1ヶ月前に反ドラえもん同盟を結成した出来杉君、ドラミちゃん、ジャイアン、スネオくん、静香ちゃんの5人はドラえもんとのび太くんを倒すことに成功した。
まあ、ドラえもんとドラミちゃんでは性能で勝るドラミちゃんがドラえもんを倒し、
あとはのび太くんを4人がかりで戦えるわけだから、この勝利は当然であろう。

日本中の人々は喜んだ。今までのドラえもん、のび太くんの恐怖政治から開放されたからだ。
人々は5人に感謝した。
しかし、ドラえもん達を倒した5人はすぐにまた恐怖政治を開始した。
そしてまた、やりたい放題である。

ジャイアン、スネオくんはのび太くんが作ったハーレムをご満悦し、
静香ちゃんは宝石やブランド物を鬼のように集めている。

そして出来杉くんは巨大な城を建設し、そこで独裁政治を開始した。

出来杉くん「フフフ・・・これでこの日本は僕のものだ。」
ドラミちゃん「そうね。出来杉さん・・・望みどおりお兄ちゃん達を倒したし、
この国も手に入れたし、そろそろ私達も結婚しましょうよ!」
出来杉くん「そうだねえ。おや、あれは何かな?」
ドラミちゃん「え?何?」

不思議そうにキョロキョロするドラミちゃん

出来杉くん「フン!」



ゴキャッ!!



いきなり出来杉くんはドラミちゃんを不意打ちした。

そしてドラミちゃんは倒れる。

ドラミちゃん「ぐ・・・・な、何をするの」
出来杉くん「悪いねえドラミちゃん。僕は君なんかと結婚するつもりはないんだよ。
さて、それじゃ 君の四次元ポケットはもらうよ。」

痛みでうずくまっているドラミちゃんから四次元ポケットを奪うと、
とてもサワヤカな笑顔で出来杉くんは言った。

出来杉くん「君はもう用済みだよ。」

そして出来杉くんは部下を呼ぶと

出来杉くん「このポンコツを砂漠にでも捨ててこい」
と命令した。ドラミちゃんは砂漠に捨てられた。




四次元ポケットをなくし、出来杉くんにも捨てられ、
おまけに砂漠の真ん中にいるドラミちゃん。
彼女は絶望した。
だが、ドラミちゃんはなんとかしてこの砂漠から脱出しなければと必死になって歩いた。
一体どこへいけば水のある町があるのかもわからなかったが、
それでも生きる為に歩いた。
彼女はここで終わるわけにはいかなかった。
出来杉くんに復讐するまでは・・・・。

何日も歩き続けた結果、なんとか町にたどり着いた。
ドラミちゃんはもう体力の限界であり、町へ着くと

ドラミちゃん「み、水・・・」
と気絶してしまった。

町の人A「なんだ?見なれない奴だな。」
町の人B「出来杉さまの敵かもしれんぞ。とにかく捕まえようぜ」

この町は出来杉くんの支配する砂漠の町だったのだ。
そして出来杉くんと敵対するレジスタンスかと疑われ、ドラミちゃんは牢獄に入れられた。





そしてここは牢獄の中
ドラミちゃん「う・・・・う。」
???「へ!また馬鹿がドジ踏みやがったな」

牢獄の中にはドラミちゃんより前に先客がいるようだ。
のび太くん「おや?君はドラミちゃん!!」

なんと先客はのび太くんであった。
のび太くんは出来杉くんたちに負けてから、
なんとかこの町へ命からがら逃げ延びてきて、町の人に捕まったのだ。

のび太くん「どうしてドラミちゃんがこんなところにいるんだろう?
それよりドラミちゃんって出来杉の腹心だよなあ。なんで捕まってるんだろ?
う〜ん。わからねえ。
だってオレ、サル並の知能しかねえしよ。考えたってわかんねえよな。」

考えても分からないので考えることをやめたのび太くん。
とりあえず、ドラミちゃんは気絶してるので話し相手もいない。
だからいつものように壁に向かって一人で話しかけていた。
2、30分ほど話しかけていたが、ふと彼はあることに気付いた。

のび太「そういや、ドラミのポケットを奪えばこんな牢獄から逃げれるんじゃねえの?
そうだよな。オレって頭いいぜ!そんじゃ、四次元ポケットを奪うとするか!」

のび太くんは鼻歌を歌いながら、ドラミちゃんからポケットを強奪しようとした

のび太くん「あぁ〜ん?ポケットがねえじゃねえかよ!
ふざけんなよ。なんでねえんだよ。まったく利用価値がねえ!」

そう。ドラミちゃんの四次元ポケットは出来杉くんに奪われたままである。

のび太くん「くそ!こんなつかえねえポンコツはいらねえ!!
さっさと解体してやるぜ!オラオラァ!!!!」








ガスドカバキィィィ!!






容赦なく蹴り続けるのび太くん


のび太くん「ウヒャハハハ!なんか愉快な気持ちになってきやがったぜ!」

狂ったように笑いながら蹴り続ける。
すぐに痛みでドラミちゃんが気がついた。

ドラミちゃん「ウギャァァァ!!の、のび太さん。お願いやめて、うががが・・・」
のび太くん「ヒャーッハハ!やっぱり抵抗できねえ弱者をなぶるのは楽しいぜ!」



ピコーンピコーン



数十分間蹴り続けていると、ドラミちゃんの体内から「ピコーン」という音が聞こえてきた。

のび太くん「あ?なんだこの音はよお」

この音はドラえもんとドラミちゃんの体内に埋め込まれている緊急アラームである。
生命の危険があるピンチに遭遇した時に発動するもので、
このアラームは同じネコ型ロポットであるドラえもんと連動している。
つまり、ドラミちゃんがピンチになり、この音が鳴ると、自動的にドラえもんに救急の連絡がいくようになっているのだ。




そしてこのアラームでの救急連絡を受けたドラえもんは・・・

ドラえもん「ほう。ドラミがピンチか・・・・!おもしれえ。オレがとどめをさしてやるか!」
そういうとドラミちゃんの居場所に行こうと四次元ポケットからどこでもドアを取り出した。






続く・・・・









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