北斗のタラオ
















 「はぁ!ほぉぉ・・・・ハッですぅ」

 大きな道場の中で一人の少年が拳法の型を練習している。
 彼の名はフグタ タラオ。
 わずか3歳にして一子相伝の磯野流拳法の正統伝承者である。
 

 そこへ彼の叔父である磯野カツオが現れた

 カツオ「やあ。タラちゃん。頑張ってるねえ。」

 タラちゃん「フッ!ハッ!ほっ ですぅ〜」



 カツオ「おやおや。無視ですか?さすが3歳にして磯野流拳法の正統伝承者になった方は違いますなあ
 僕なんかとは口も聞いてくれませんかあ!?」

 カツオは懸命に拳法の練習をしているタラちゃんに近づき、足払いをする



 タラちゃん「ぐっ・・・・・ですぅ」

 カツオ「うひゃひゃひゃ!おいタラちゃん。磯野流拳法は俺様のモノだ!
今ならまだ間に合う。父さんにあやまり
伝承者を辞退してこい!」

タラちゃん「なに!?」

カツオ「だいたい一番年下の幼児の・・・・・
しかも磯野家でもないお前が伝承者などなれるわけがねえ!
そうだろ?この俺をさしおいて こんなバカな話しはねえ」

ギロリとカツオをにらむタラちゃん。その迫力にカツオは怯むが。。。

カツオ「く!ぬわんだぁ!?その目はぁぁぁ!!!」

タラちゃんをメチャクチャに蹴るカツオ

「このおれ様が伝承すれば磯野流はますます強くなる!
貴様さえいなければぁぁ!!!」

タラちゃん「きさま いいかげんにしろです」

タラちゃんはカツオを一撃で倒す。

カツオ「く、くそぉ!」

タラちゃん「ここで僕が息の根を止めてあげますよ」

カツオ「ひ・・・・ひぃぃぃぃぃ!!!!!」

しかしとどめをさせないタラちゃん。

タラちゃん「くっ・・・・・・行け!
貴様に伝承者の資格はないです」

カツオ「バ・・・バカめ!今が俺様を殺す最後のチャンスだというのにな。
それを逃した貴様の不運を思い知らせてやる」

逃げ出すカツオ

その様子を一部始終見ている者がいた。
磯野波平である

波平「タラちゃん・・・なぜカツオにとどめを刺さなかったのじゃ。
・・・・・・その甘さがあとで災いとなってふりかかるじゃろう
タラちゃんに必要なのはもっと非情になりきることじゃよ」

タラちゃん「おじいちゃん・・・・非情ですか。」





そしてしばらくして
タラちゃんのもとへ一通の手紙が届けられた。

 




タラちゃんへ
お前の恋人 リカちゃんは預かった。
返して欲しければ今夜、○×シティへ1人で来い。
カツオ








タラちゃん「り、リカちゃんが・・・・!!」


タラちゃんは○×シティへ急いで向かった。




そこにはモヒカンの男たち数十人に囲まれた街の人が何人かいた。
モヒカンの男「おまえら〜 このお方の名を言ってみろお!!」
街の人A「ひぃぃ。そ、そんなの分からないですよぉ」
モヒカンの男「なにぃ?



そしていきなり街の人Aは頭だけ出して地面に埋められ、ノコギリで首をはねられる。
モヒカン男「いいか〜。おまえらぁ!!このお方の名はフグタ タラオ様だぁ」

そう。カツオは手下のモヒカン男たちを使ってタラちゃんの評判を落としていたのだ。



タラちゃん「おい。」
モヒカン男「ん〜?なんだぁ。おまえは・・・・・・・・・・・・えひぃぃ。まさかフグタ タラオ!?」

タラちゃん「そうだ。カツオお兄ちゃんの所に案内してもらうです」









ここはカツオの居城

モヒカン男「た、大変です。フ、フグタ タラオが現れました」
カツオ「ほぅ。。。そうか」


そして数分後、タラちゃんはカツオの前に現れた。


タラちゃん「カツオお兄ちゃん!リカちゃんを返すです!!」
カツオ「くっくっく。いいだろう・・・・」
カツオがパチンと指を鳴らすとモヒカン男に連れられてリカちゃんが現れた。

リカちゃん「だ、だれ?そこにいるのはだれ?」
タラちゃん「リカちゃん!僕です!タラちゃんですぅぅぅ!!!」

リカちゃん「また新しいご主人様ですね・・・
今度は私はどこへ連れて行かれるのですか?
私は決して逃げたりしません。どんなことにも従います。」

タラちゃん「どんなひどい目にあったのか・・・・
リカちゃんは完全に心を閉ざしている。
・・・・・・・・そ、そうだ」


タラちゃんは懐から結婚式に使うケープを取り出す。(花嫁がかぶるケープです)
そしてリカちゃんに向かって投げる。


タラちゃん「思い出すです!僕達の結婚式ごっこのときにリカちゃんに贈ったケープです」

リカちゃん「こ・・この刺繍は・・・・・・
まさか!タラちゃん!?タラちゃんなの???」


カツオ「お〜っと。涙の再会はこの俺様を倒してからにするんだなあ!!」

タラちゃん「どけ!貴様など相手ではないです」

カツオ「なぁにぃ!?許さんぞ!くらえぇぇぇ
磯野羅漢撃ぃぃぃ!!!!この速い突きがかわせるかぁぁぁ!?」

タラちゃん「フ・・・・・スローすぎて あくびが出るぜ!
ほあたぁぁぁですぅぅ!!」

カツオ「ぶぎゃぁ!バ・・・・バカな!?こんなバカな!?」


タラちゃん「貴様はながく生きすぎたです!
とどめを刺してあげるです!!はぁぁあ!」

カツオ「ひぃぃぃぃ!!!・・・・・・・・・・・ばわっ!!!」
破裂するカツオ

そしてタラちゃんはリカちゃんを連れて帰っていった。







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