名探偵タラオ




 おれの名はフグタ タラオ 幼児探偵だ。
本当はいいオヤジなんだけれど、サザエさん化現象により3歳のままだ。
 幼児のおれは、
実の母親サザエと、その夫で趣味で探偵ごっこをしているマスオの世話になっている。
 イササカ先生に作ってもらった釘バットでマスオを眠らせたあと、
いっこく堂もビックリの腹話術で、マスオに代わってさまざまな難事件を解明する
 見た目は幼児!頭脳はオヤジ!!名探偵タラオ!!!!!

♪♪〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜〜(小松未歩の歌)

マスオ「おーい!サザエ!タラちゃん!!今度のゴールデンウィーク遊びに行くよ!」
サザエ「本当!マスオさん。うれしいわ」
タラオ「どこに行くですか〜?」
マスオ「温泉に行くんだよ!のんびりしよう」
サザエ、タラオ「わーい」

こうしてオレたちは温泉にオヤジの車で向かった。
2、3時間で目的地の旅館へ到着する。
おれたちが荷物を降ろしていると後ろから声をかけられる。

???「あら、サザエさん!」
サザエ「タイコさん!?どーしてここに?」
タイコ「私達も温泉へ来たのよ。でも偶然ね。サザエさんたちも同じ旅館なんて」
ノリスケ「やあ。マスオさん。どうです?これから温泉いっしょに入りましょうよ」
マスオ「そうだね。荷物を部屋に置いたらすぐ行くから先に行っててくれよ」
ノリスケ「じゃ、早めに来てくださいね。」
イクラ「チャーン」
タラオ「あ、イクラちゃん!」

彼の名はイクラ。おれと同じ幼児探偵だ。
そのイクラがおれの耳元でささやく
イクラ「ハーイ(久しぶりだな。フグタ タラオ
まだサザエさん化現象のことバレてねーのか?)」
タラオ「うるせーな」

おれたちが話をしていると旅館の中から悲鳴が聞こえる。
謎の悲鳴 「う、うわあぁぁあ−−−−−−−−−うわらば!!!!」
タラオ「何だ!?今の悲鳴は!行くぞイクラ」
イクラ「ハーイ(おう、わかってるぜ)」
おれたちは急いで悲鳴の元、大浴場へかけつける。

タラオ「こ、これは・・・・・」
旅館の従業員らしき男が死体と変わっていた。
「ひどい・・・」「一体誰が」「何でこんなことが起こるの!?」
ここに集まった人達がつぶやく。そこへ
マスオ「やーやー。どいた。どいた」
旅館の従業員「あ、あの、あなたは・・・・・?」

マスオ「おや、これは自己紹介が遅れましたな。私は趣味で探偵ごっこをしている
フグタ マスオです。」
女将「おお!あなたがあの有名なフグタさんでしたか!」
マスオ「私が来たからには事件は解決したも同然です。早速ですが、
皆さんのアリバイを聞かせてもらえますかな?」
よく言うよ。全部おれが代わりになって解決したのにな。

マスオ「フーム。そうですか・・・・・」
一通りアリバイを聞き終わったマスオ。全員アリバイがある。
マスオ「全員アリバイがあるってことは、こりゃ自殺ですな。」
そう答えるマスオ
従業員「でも後ろから鈍器で殴られたようなあとがありますけど?」
マスオ「何、それはよく分かりませんけど、なんか自殺っぽいですから。」

違う・・・自殺なんかじゃない。これは他殺だ。。。。
犯人はあの人に間違いない。。。
よし、いつものようにマスオを眠らせて。。。

ゴスッ!!!

 釘バットの鈍い音がして、マスオが崩れ落ちる。すかさず
タラオ「パパ・・・・どうしたですか?」
おれは介抱するふりをして腹話術をする。
マスオ(タラオ)「なーんていうのは冗談です。これは自殺なんかじゃない!他殺だ!!!」
従業員「え?では犯人は一体誰ですか!!」
マスオ(タラオ)「この旅館の大浴場を掃除していた河合さんを殺害した犯人は・・・あなたですよ
 女将さん!!!!!」

女将「な、私にはアリバイが・・・・・」
マスオ(タラオ)「あなたは事件のとき庭で掃除をしていましたね。
庭から直接大浴場へは行けません。
大浴場へ行こうと思ったらまず厨房を通る必要があります。」

女将「そうよ。でも事件の時、私は厨房なんか通ってないわよ。」

マスオ(タラオ)「そうでしょうね。もし通ったなら誰にも気付かれずに大浴場に向かうのは不可能です。
でもそんな必要ないんですよ。庭にいながら殺害することができたあなたにはね!」

女将「どーやって殺したのよ!」

マスオ(タラオ)「な〜に。簡単ですよ。庭から大浴場までのおよそ50M。
あなたは庭から大浴場の彼に向かって石を投げたんですよ!」

女将「そ、そんなどうして分かったんですか!!!!」

マスオ(タラオ)「その証拠に大浴場の窓は開いてるではありませんか!」



こうして事件は解決した。
マスオはその後、生死の境を3日ほどさまよったが、いつものことだ。





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