真・チューボーですよ







「きゅうりとまっと〜♪」
とお馴染みの曲がテレビから流れる。
今日は土曜日の夜11:30である。
つまり「真・チューボーですよ」が放送する日である。
「巨匠」坂胃正章「アシスタント」外川恵理に加え
毎週ゲストを呼んで、何か一品を完成させるという番組である。

坂胃正章「こんにちわ。料理バラエティー「真・チューボーですよ!」の時間です」
司会の坂胃正章が包丁を右手に持ちながら登場する。
ポタポタと包丁が赤く染まっているのと、
番組の裏側で新米ADがのたうちまわっているが誰も気にとめない。

坂胃正章「やあ、恵理さん。今日の服はなかなか決まってるね。どこで買ったの?」
外川恵理「パルコで買いました」
坂胃正章「え?パルコ?どこの?それでいくらなのかな。もちろん消費税込みでだよ。」
外川恵理「ハァ?そんな細かいこと知るかヴォケ!氏ね」

2人の軽い会話の後でゲストが登場する

坂胃「それでは今日のゲストはバーニング娘の加護亜衣子さんです」
加護「こんにちわぁ〜」
坂胃「加護ちゃんはまだ中学だったかな?5万円で今夜おじさんと付き合わない?」
坂胃は財布から5万とりだして交渉する

加護「えぇ?」
坂胃「冗談だよ。ハッハッハ」
心の中で舌打ちしながら財布をしまう。

外川恵理「あ〜、ゴホン。番組すすめますよ。今日のテーマはスパゲティです」
とりあえず司会者が番組を進行しないので、勝手にすすめていく外川

加護「わぁい。あたしスパゲティ大好きなんです♪」
坂胃「加護ちゃんはスパゲティが好きなんだね。おじさんは加護ちゃんが大好きだよ。ゲヒゲヒ」
放送できるギリギリの、欲望にまっしぐらな顔をしながら坂胃は答える。
加護はかなりひいているが、なんとか笑顔だけはたやさないよう頑張っている。



外川恵理「え〜っと、それではミートソースを作ってみましょう。まずは玉ねぎをみじん切りにして・・」
加護「あ、それあたしがやりますぅ〜♪」
坂胃「料理は得意なのかな?」
加護「えへへ、あんまり得意じゃないけど頑張ります」
外川理恵「玉ねぎは目に染みるから気をつけてね」
加護「はぁ〜い」

トントンと玉ねぎを包丁で切る加護。
なかなか器用に包丁を使っている。
しかし

加護「あ〜もう、目が痛いよぉ」
玉ねぎが目にしみるようだ。

坂胃「大丈夫?目が痛いの?おじさんが目を見てあげるよう。さ、目をつぶって!」
加護が仕方なく目をつぶったとき、
坂胃はキスをしようと迫った。




ドカッ!!





坂胃の後ろから外川がフライパンで殴りつけた

坂胃「な、何をするんだい?」
外川「こら、おっさん。」
坂胃「ウヒヒヒ。そっかそっか、恵理ちゃんは僕に相手にされないからヤキモチやいたんだね?」
外川「ハァ?」
坂胃「うんうん。はい、恵理ちゃんにプレゼントをあげよう」
ニヤニヤしながら坂胃は外川に何かを渡す。

外川「え?これってカギ?なんのカギかしら」
坂胃「僕の泊まっているホテルのカギだよ。今夜は素敵な夜をプレゼントするよ」
そう言うと、ウィンクする


外川「おい、こらオッサン!てめえはここで人生のピリオドを打ちてえみたいだな?」
坂胃「恵理ちゃん。怒った顔もかわいいねえ・・・・ヒョヒョヒョ。そうだ今夜は恵理ちゃん、加護ちゃんといっしょに熱い夜を過ごそうかなあ」


グサッ


坂胃「あんれぇ〜・・・なんか頭に刺さってるような・・・」
加護の投げた包丁が坂胃の頭にクリティカルヒットした。
噴水のように血が吹きでる。


坂胃「う・・・ウギャァァア!!俺の頭から血がぁぁあ・・・」
加護「グハハ!女をなめてんじゃねえよ」
坂胃「て、てめえ・・・・リアル厨房が調子に乗ってるんじゃねえ・・」
外川「あ〜ん?オッサンのくせにさっきから厨房みてえなこと言ってんじゃねえよ。さっさと逝っちまいな」

瀕死の坂胃を加護と外川はタコ殴りにする。
「ぐわ」 とか 「ヒィ〜」 と叫び声が聞こえるが2人は殴り続ける。
思う存分殴ったのでスッキリする加護と外川




そんなとき、ユラリと坂胃は立ちあがる



坂胃「こ、この悪魔め・・・・」
つぶやく坂胃

外川「あらあら、まだ生きてるよ」
加護「しぶといね。とどめを刺しちゃおうよ」

坂胃「て、てめえら・・・・・てめえらの血は何色だぁ〜〜〜!?」
そう言うと、バタフライナイフを取り出し、襲いかかる

坂胃「フンフンフンフンフンフン!!」
加護に向かってバタフライナイフを振り回すのだが、加護は身軽に攻撃をかわす


加護「平成のおにゃんこと言われた俺にとって、バタフライナイフだのただのオモチャにすぎん・・」
坂胃「ふん。ここからが俺の本領発揮よ。くらえ!隠し芸のために鍛えた、このナイフさばきを!」

坂胃の早い連続攻撃を加護は簡単にかわす。

坂胃「バカな?なぜおれのナイフが当たらないのだ!?」
加護「たしかに貴様はずばぬけた能力の持ち主ではあるが しょせん数年間ほどの訓練の成果でしかない」

加護は余裕で攻撃をかわしながら会話を続ける

加護「バーニング娘に入った俺は2000年もの間 一子相伝によって受け継がれてきたアイドルとしての血が流れている」
坂胃「・・・・・・」
加護「俺は生まれた時すでにアイドルだった」
坂胃「き・・貴様・・!?」

そして加護の拳が坂胃に命中する



この事件以降、坂胃は姿を消した
「真・チューボーですよ」は外川が司会となり、
ハッピーエンドで終わるかと思われた。

しかし、数ヶ月後、坂胃は>>1やクレクレ君、教えて君を引き連れ復讐に乗り出す・・・
毎年、芸能人隠し芸大会で活躍する坂胃の実力は相当なものだ。
一方、加護は勝ったとはいえ、
隠し芸ではピョンピョン長縄跳びをする程度の実力である。

復讐の坂胃とアイドル加護・・
この2人の闘いは始まったばかりだ。









(P・S)
この物語は現在放送中の「チューボーですよ」を元に作成したお話しです。
私の多少の偏見があるかもしれません。
しかしそれは、より分かりやすく編集したのであって、
作品のリアリティを損なうものではないと思われます。多分











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