ジーク・フグ田!





注)このお話は「タラオの野望」を読んでからでないとワケがわからないかも・・・
まだ読んでないならまず、そちらからお読みください。

このお話は前回の「タラオの野望」のワカメが波野連邦のホームベースとの戦いで敗れ、
戦死し、その情報がフグ田公国に届けられたところからのお話です。






ワカメが死んだ。
その死の報告を受けたカツオは父でありフグ田公国の最高権力者ナミヘイの部屋へと向かう。
そしてナミヘイにこう進言した。




カツオ 「ワカメの死を無駄にするわけには参りません。
     磯野家の沽券に関わります。
     犬死のまま終わらせるわけには参りませんな」

ナミヘイ 「持っていた杖を音もなく落とされたようだ・・・」




その後、ナミヘイは磯野家一党を召集させる。
そしてナミヘイは
「静かに、丁重にワカメの冥福を祈ってはくれまいか・・・・」
と言った。
それからワカメの死をカツオにフグ田公国の全国民に向け実況中継させる。





カツオ 
「我々は、一人の英雄を失った。
しかし、これは敗北を意味するのか? 否、始まりなのだ! 
波野連邦に比べ、我がフグ田公国の国力は30分の1以下である。
 にもかかわらず、本日まで戦い抜いてこられたのはなぜか? 
諸君、我がフグ田公国の戦争目的が愛犬家による支配だからだ!
我々は地球を追われ、宇宙移民者にさせられた。 
そして、犬嫌いの幼児たちが、宇宙にまで膨れ上がった波野連邦を支配して五十余年、
 宇宙に住む我々 愛犬家が、犬の権利を要求して何度連邦に踏みにじられたか。 
フグ田公国の掲げる、人類一人一人の犬のための戦いを、神が見捨てるわけはない。
 私の妹、諸君らが愛してくれた磯野・ワカメは死んだ!
なぜだ!?・・・・・・・・・

 フグ田公国の全国民がこのカツオの演説を聞いていた。
もちろん、タラオも・・・・・
そしてタラオはつぶやいた。。。


 タラオ 「なぜ だって? フ・・・・おかっぱ頭 だからさ・・・・・」


そしてカツオの演説は続く。



・・・・新しい時代の覇権を、我ら選ばれた愛犬家が得るは歴史の必然である。 
かつてフグ田・マスオは、人類の革新は宇宙の民たる、我々から始まると言った気がする。
 しかしながら、波野連邦の外道どもは、自分たちが人類の支配権を有すると増長し、
 我々にこう抵抗する。諸君の父も、子も、愛犬も、その連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ。
 この悲しみも怒りも、忘れてはならない。それを..ワカメは死を以て我々に示してくれた!
 我々は、今、この怒りを結集し、波野連邦軍に叩きつけて、初めて真の勝利を得ることができる。
 この勝利こそ、戦死者(愛犬も含む)全てへの最大の慰めとなる。
 国民よ! 悲しみを怒りに変えて、立てよ国民よ!  
我らフグ田国国民こそ、選ばれた民であることを忘れないで欲しいのだ。
 優良種たる我らこそ、人類を救い得るのである!
ジーク・フグ田!!


「ジーク・フグ田!!ジーク・フグ田!!・・・・・・!!」
とカツオの演説に湧きあがる国民。士気は一気に上がることとなった。


 それから翌日
カツオは父 ナミヘイのもとへ訪れた。


 カツオ 「波野連邦を叩くためにも新開発させていた
       林 真須美容疑者のカレーのヒッ素爆弾を使用したいと思います」

 ナミヘイ 「あのヒッ素をか・・・!
        しかし、カツオ。 勝ってな。どうするつもりか?」

 カツオ 「せっかく減った人口です。これ以上増やさずに犬好きな人種だけを残します。
     人類の永遠の存続のために地球を汚さぬためです。
     人類がただ数を増やすだけでは人の軟弱を生み、軟弱は人を滅ぼします。」

 ナミヘイ 「貴公 死っておるか?句法眼・ガルフを・・・
       愛犬家でな。世界を読みきれなかった男だ。
       貴公はその ガルフの尻尾だな。
       ガルフはケンシロウに敗れたのだぞ!」
     
 

だが何とかナミヘイの許可をもらったカツオはヒッ素爆弾の準備を進める。
しかし、そのヒッ素が自らの死を意味することになろうとはナミヘイは思いもしなかった。

そしてカツオはヒッ素爆弾を使い ナミヘイの乗艦もろとも波野連邦戦艦を沈める。

 カツオ 「老いたな父さん・・・・時すでに遅いのだがな。」

とつぶやきナミヘイの最後を満足そうに見つめるカツオ。
だが、その様子を一部始終見ていた者がいた。

カツオの母 フネである。


 フネ 「お父さん(ナミヘイ)はどうしたんだい?」

 カツオ 「沈んだよ。先行しすぎてな。」

 フネ 「そうかい・・・・カツオ。あんたが殺したんだね。」

 カツオ 「何をいまさら・・・母さんも毎日 あのハゲ殺すって言ってるじゃないか」

 フネ 「アハハ・・・父さんの仇だよ!」←カツオに銃を向ける

 カツオ 「フ・・・冗談はよせ」

 フネ 「意外とカツオも甘いようで・・・」  


 バーーーーーーン!!

 フネ 「フフフ・・・今日より磯野家の、このフグ田公国はこの私のモノだよ!」

 こうしてフネはフグ田公国の最高権力者になる。
だがそれからしばらくして
磯野家復讐に燃えるタラオによってフネは抹殺されることとなる。



 タラオ 「チャンスは最大限に生かす。それが私の主義だ。
      磯野家の人間はやはり許せぬとわかった。」

と言い放ち、スローな南斗聖拳でフネを抹殺する。
こうして磯野家は滅亡することとなる。

しかしタラオはその後しばらく消息を絶つ。








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